日本滞在開始期は、ついつい行動が「ニッポンの味」関係にたなびく傾向のある我が家。

先日はブランチを終え、腹ごなしも兼ねてツレアイと日用品の調達に広尾の街へと繰り出したところ、道すがら目にした蕎麦の看板と鼻孔を刺激する香しきお出汁とお醤油の匂いに誘われて、ふらふらと広尾の暁庵へ。

パロアルトで、日本人の友人が、あるアメリカ人に「ジャパニーズはショウユのフレーバーがする」と揶揄されたと憤慨していたことがありましたが、我が家の場合、「ショウユ？まさしく、望むところだ！」の感あり。深い緑と白木のコントラストが美しい清潔な店内には、我が家の求める香りが満ち満ちていました。

見廻すと、店内を埋める人々は、さっすが広尾というお土地柄。皆様さりげなく、とめどなくお洒落な方々ばかり。腹ごなし買出し系ファッションでキメた（キマッてない、って）我々は、異星の客のよう。雰囲気ブチ壊してごめんなさい。

メニューを読めば、どれもこれもが美味しそうで目移りしてしまいますが、食事を終えたばかりのお腹では対応量が限られています。というよりも、腹ごなしはどーーっしたんだって話です。うーーーむ。

結局は、普段と代わり映えのしない選択に落ち着きました。単純に好きということですね。以下、我が家の好物ご紹介。

ツレアイがハズスわけにはいかない卵焼き。





こちらは、ちょっと番外編。およそのテーブルを見て辛抱堪らず、穴子と舞茸の天ぷら。





そしてhummingbird の定番、鴨南蛮。





ツレアイは、つけとろろを注文。お蕎麦がテーブルに到着した途端に食べ始めていたため、撮影のチャンスを逃してしまいました。

完食後、満々腹のお腹を抱えて、充ち足りた気分の我々。身にまとった腹ごなし買出しウエァーにも、お出汁とお醤油の香りが渾然一体となってたっぷりと染みこみ、お散歩中にも買出し中にも、身のこなしによって、ふ・・っと漂ってきたり。

まさしく、前述のアメリカ人が描写するジャパニーズの香り満載だった、ある日の午後の物語。

うふ。「おショウユくさくて、ごめんあそばせ」だもぉ～ん。

日本にて


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