hope to see you again!2008/06/27 13:42

月の光
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今回、心身共に強行軍だった日本滞在。成田を飛び立った飛行機の中では、夕食もそこそこに、夫婦共々、爆睡モードに突入。

泥のように眠っていたにも関わらず、急になにかに引きずられるような感覚を覚えて、ドキッと目が醒めました。

機内を見渡しても特に変わったこともなく、朦朧としたまま窓の外を見た様子が、上の画像。目前に広がる凍えそうに清らかな、なんともいえぬ青のグラデュエーションと、まばゆいばかりの一条の光。

画像では捉え切れなかった、一瞬にして覚醒するほどの強烈な光に圧倒され、逆に現実感が薄れていきそうになりながら、光のもとを辿ってみれば、それは雲海に反射する月の光なのでした。



目線、やや上のところに、夕べから、また少し小さくなったお月さまが。
いつもより、ちょっとだけ近づけたお月さまを、そっと眺めているだけで、凝り固まったなにかが、少しずつ少しずつ、やわらかくゆるんでいくようでした。

その後は、心安らかにサンフランシスコまでぐっすり。
穏やかな気分で我が家に到着し、取るものも取り敢えず一目散に、ヒナたちの様子を確かめに。


そこには、もう主のいなくなった巣だけが残されていました。

日本に帰る日の朝、これが最後になるかも…と思いながら眺めたヒナ達の姿。



大きくなったとはいえ、このときはまだまだ、親掛かりだった三つ子ちゃん。



陽射しがとても強かったこの日。
巣の上では、おかーさんが大きく羽を広げて、ヒナ達に日陰を作ってあげていました。
おとーさんは、セッセとご飯を運んでいました。



あどけなさの残るこんなヒナ達が、我々の留守にした10日ほどの間に、すっかり成長し、ここから飛び立って行ったのでしょう。卵のときから見守っていた三つ子ちゃんの巣立ちの日に、立ち会えなかったことはとても残念ですが、これからもいつまでも、彼らの無事を祈っています。

もぬけの殻となったウェスタン・スクラブ・ジェイの巣と同様に、すっかり空っぽ状態になっていたのが、ハミングバード・フィーダー。大急ぎでネクターを足した途端、まるで待ちかねていたかのように、常連さんが飛んできました。

はい、お客さん。
長らくお待たせしてごめんなさいまし。た~んと召し上がってくださいよ。


んなこたぁ、言われなくたって、あったりめぇ~でぇ~。

あぃあぃ。そーでやんしたねぇ(^^;
で、お客さん。
お食事中にナンなんだけど、例のジェイさんとこのお子さん方、いつ頃、飛び立たれたか知ってなさるかね?

うん?知らねぇ~なぁ~。

おぉ~い、そこのお喋りっ!おめぇさん、なにか知ってるかい?


お喋りは余計だよっ(-"-;)
あちきは知らないけど、おっかぁに聞いてみりゃいいじゃないの。


あっ!おっかぁ!?!



この子にヒナ達のことを尋ねてみたものの、答えは返ってきませんでした。

実のところ、どの個体もよく似ていて、どの子がおっかぁで、どの子がおっとぉなのか、未だに分かりかねるのですが、この子がヒナ達の親であることは、なぜか確信しています。子育て終了後のウェスタン・スクラブ・ジェイは、子育て突入前とちっとも変わらぬ様子で、我が家のベランダで、ゆっくり過ごしていきました。



おとーさん、おかーさん、そして三つ子ちゃん。
かけがえのない素晴らしい時間をありがとね。
またいつか、大きくなったみんなに逢える日を、楽しみに。

の、その前に。
個体の見分け方の習得が、目前の大きな課題でやんすねぇ。



from Palo Alto


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