青梅の記憶2008/06/06 09:09

青梅の記憶


暫く前から、日系のスーパーマーケットで、青梅を見かけるようになりました。

無造作に箱に詰められたそれは、東京のスーパーマーケットで目にする、見事に大きく、青々と輝くような粒ぞろいの青梅と違って、色もまちまち、大きさもまちまちで、ところどころに茶色いシミが浮き出たり、くっきり傷が刻まれていたり。

まるで、今、庭のウメの木から取って来たかのような、飾り気のないウメの実たちの中から、綺麗どころの品定めをしているうちに、甘酸っぱい梅のジュースの味と、昔々のおぼろげな記憶が蘇ってきました。

ジリジリと焼け付くような夏の日射しと、肌にまとわりつくように蒸し暑い空気。
ジージーと鳴くセミの声を聞きながら、火照った頬に、氷を浮かべた梅ジュースのグラスを押し当てたのは、いつの、どこの記憶なのでしょう。
青い切子のグラスの模様まで目に浮かぶのに、あとのことは、記憶の彼方でゆらゆらと、あやふやに漂うばかり。
もう戻ってきそうにない記憶を偲んで、懐かしの梅ジュース作りに初挑戦。

このジュースを口に含んだら、忘れていた日々が蘇ってくるのでしょうか。
それとも、アメリカ初の梅ジュースの味が、記憶に残るのでしょうか。

出来上がりを待つ時間さえもが、風待月のお楽しみ。


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コメント

_ にゃこりん ― 2008/06/06 13:26

梅ジュース、昨日も飲んだばかりでしたよ~。

「梅があるけど、もってく?」
「出来上がりをもらってく~。 エへ」
母娘の会話です^^
で、毎年梅干と梅ジュースをゲットしています。

記憶の彼方でどこか繋がっているような気がしてうれしくなりました。
おばあちゃんちだったり、母の手作りだったり・・・
夏と言えば「梅ジュース」でしたね。
アメリカでの梅ジュースの思い出、う~んとハイカラな味になるのではないでしょうか^^

と、郷愁に浸っていたら突然思い出しましたって。
小学校の頃の今週の努力目標。
 「青梅を食べない」
 「田んぼに石を投げない」
どんだけ田舎じゃ!って話ですが平和だったんですねぇ。

_ kazuko ― 2008/06/07 00:05

日本にいたころは毎年梅干しと梅ジュース(蜂蜜漬け)を作っていたのですが・・・

こちらのスーパーで見かける梅の姿(hummingbirdさんが上に書かれている通り)に
何となく魅力を感じなくて、いつも横目でチラッと見るだけでした。
そう、”今、庭のウメの木から取って来たような、飾り気のないウメ”なんですよね。
今年は私も久しぶりに作ってみようかな。

炭酸水で割った梅ジュース、ゼリー、かき氷(梅シロップを原液のままかける)など、
懐かしい味です。

_ hummingbird ― 2008/06/07 14:58

☆にゃこりん様

おぉ!これまた、奇遇ですね(^^)益々完成が楽しみです。ハイカラになるかど~かは、かなり怪しいと思います。例えこの身はアメリカにあろ~とも、我が家ったら、骨の髄からニッポン人ライフ更新中だもの~。

それにしても、にゃこりん家では自家製の梅干と梅ジュースを毎年味わえるのですね。
にゃこりんママはおばあちゃまに、おばあちゃまは、おばあちゃまママに、と、代々受け継がれてきたお味なのでしょうか…素敵です。

梅ジュースから努力目標にワープ?!
確かに「青梅」繋がりですものね、わはは。
どんだけ田舎も、平和な時代もさることながら、hummingbird 的には、努力目標が否定形という事実に、俄然、反応しちゃいました。

「~しない」っていうのを目標にするって、「日本語の特徴≒日本人の気質」の一面を表しているような気がしませんか?面白いな~。


☆kazuko様

おぉ、ここにも梅干&梅ジュース製造者がおられたのですね~。恥ずかしながら、hummingbird はこの年にして初めての自作でございますよ。アメリカの普段着のウメで、どんなジュースができるでしょうか。

今回は、インターネットを頼りに、適当にアレンジしてお砂糖を使ってみたのですが、蜂蜜も美味しそうですね~。次回、まだ梅があったら、挑戦してみよっと!そのときには、是非、作り方をご伝授くださいませ。

それにしても、梅ジュースがこんなにポピュラーな飲み物だったことを、今回初めて知りました。hummingbird にとっては、本当に久しぶりのお味になることと思います。どうぞ、おいしく出来上がりますように♪

_ にゃこりん ― 2008/06/07 18:17

ほんとだぁ!努力目標が否定形・・・
あの頃はなんにも考えずに決めちゃってましたね。
決めた本人曰く、伝承制だった・・・(爆)
木になっているうまそうな青い実を食べたいという欲望を必死になって抑えたんだろうなぁ。
水を張った田んぼに石投げをして遊びたいと言う誘惑をぐっとこらえたんだろうなぁ・・・男子たち。

「~しない」を努力して克服することが美学だったんですよねぇ。
日本語おもしろややこしい~(笑)

_ kazuko ― 2008/06/08 06:13

梅の蜂蜜漬けの作り方(と〜っても簡単です)

・梅のヘタを取り、竹串で実に何カ所か穴をあける。
・梅を熱湯消毒した保存ビンに入れて、蜂蜜を梅が浸かる高さにまで入れる。
 (梅と蜂蜜をビンの口までいっぱいに入れるとあふれてくるので、8〜9分目くらいの量で)
・上と下で蜂蜜の濃度が異なってくるので、1日1回程度ビンを上下にひっくり返す。
 

上下にひっくり返す時以外は、少しフタをゆるめておいた方がいいです。
 (発酵?して、フタが飛ぶ可能性もあるので)


梅の実が小さくシワシワになった頃から飲めます。
梅ジュースのゼリー、おすすめです。
梅酒の梅があったら、ゼリーに入れるとお洒落です。

梅ジュースを飲んだあとに残された梅は・・・
水でもどして砂糖煮にしたりしてみましたが、いまいちでした。
ジャムにするのも、種を取ったりと手間がかかるし。
いつももったいないと思いながら処分していました。
どなたか良い利用方法を教えていただけるとうれしいです。

_ hummingbird ― 2008/06/11 06:22

☆にゃこりん様

でしょ、でしょ~?面白いですよね~(^^)

そっか~、にゃこりん家は、決めた本人にすぐ確認できるんですねぇ、微笑ましいなぁ。

青い実禁止は有名ですが、水張り田んぼへの石投げ禁止は、知りませんでした。稲を傷めるから、でしょうか?

否定形や二重否定があってこその、日本の美しさですものね~、面白いです♪


☆kazuko 様

わ~、早速教えてくださり、ありがとうございます。レシピを読む限り、本当に簡単そう!これは新たにウメを仕入れねば…と思っていたところ、急遽、明日から暫く日本に帰ることになりました。こちらに戻る頃には、もうウメは終わってそうですね。来年までのお楽しみにいたしましょう。

残ったウメの利用方法、hummingbird も知りたいな~♪

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