レイニーシーズン2006/11/03 06:58


果てしなくお天気が良いようなイメージがある「カリフォルニア」という響きですが、パロアルトはこれからレイニーシーズンを迎えます。

11月の声を聞いた途端に、晴れ渡っていた青空が雨雲に覆われ、昨夜からときにシトシト、ときにザーザー雨が降り始めました。

こちらの人々にとってレイニーシーズンはアウトドアスポーツが楽しめない、寒くて暗くて憂鬱な季節らしいのですが、東京っ子のhummingbirdにとって雨期といえば、なんといっても梅雨。
春の終わりから夏に向けて、肌寒いにしても蒸し暑いにしても「ジメジメ」っと「ネトネト」っと。濡れそぼつ傘を押し付け合いながら満員電車に乗り、人いきれで曇ったガラス窓越しに見えない景色を眺めることなく眺めてこそ「憂鬱」という文字に相応しい季節。
引き換え、こちらの雨期は、これまでカラカラに乾燥していた空気が適度に湿気を帯びて、寒いながらもどこか爽やかさが漂って「レイニーシーズンなんぼのもんぢゃい♪」という気分にも。

地域によっては水害で大きな被害を蒙るほどの厳しい面を持つレイニーシーズンですが、干上がったクリークに水が流れて水鳥達が訪れ始め、枯れ山が瑞々しい緑の山に変化していく様子には、つくづく自然の恵みを感じます。

これからの季節の楽しみは、コンサートやオペラ、バレエが待っています。そして勿論、サンクスギヴィングとクリスマスも。温かい飲み物と暖炉が似合う季節の始まりです。

from Palo Alto


←Hot apple ciderで一息ついて、恒例の1クリックをどうぞ!