さらさらと流れる砂のごとく、時は流れる。



咳が出始めてから2週間以上が経過したというのに、日々、ぶり返し状態を繰り返し、すでに2月。

そもそも、米国で病気治療中のツレアイの看護人という役目を担うはずのhummingbird が、本来の役目を果たせないばかりか、免疫抑制剤使用中のツレアイにとって、恐怖の病原菌状態と化す始末。

ここでツレアイに風邪でも引かれたら、これまでの苦労が水泡に帰すどころか、取り返しのつかない状況になる可能性もあり。なんとしても、ツレアイへの感染を防ぐべく、独房蟄居を決め込むも、あにはからんや。

「とにかく、風邪がうつらないように、お願い、あっちに行ってて！」

の願い虚しく、形勢逆転で看護人の立場を奪取したツレアイ。正真正銘お墨付きの病人の身で、なんの根拠もなく、

「僕は平気だから♪」

などと。心なしか浮き浮き模様で、具合はど～だ～、腹は減らんか～、あ～だ～こ～だ～、なんだ～かんだ～、と、カイガイしく、マメマメしく、独房を覗きにくる、その自信はどこからっ？！？！

甚だしく理不尽、贅沢を承知で言わせてもらえば、最後のエネルギーを怒りに変えて



KY。



気遣ってくれる人に対しても、全く気遣いできないほど、具合悪いの、お願い、言うこと聞いて。ということを、わかり易く受け入れ易く、ツレアイに伝えるだけの気力もなく。
かくして、健気で律儀な病人ツレアイと、不機嫌でやさぐれた風邪ひき看護人の不毛な空間に



さらさらと流れる砂のごとく、時は流れる。



確かに、ツレアイ、まだ風邪ひいてないっすけどね。



因みに、このHourglass＝砂時計。シンプルな形ながら、高さが30㎝ほどあり、静かに刻む時間は、その名の通り、１回のひっくり返しにつき、さらさらっと1時間。

風邪に疲れ、説得に疲れ、寝ることにさえも疲れたとき。言葉にし難い思いを抱えながら、落ちていく砂を眺めていると、いつしか眠りについている・・・
ということも、ありましたっけね～・・・

from Palo Alto


←人気blogランキングに参加中。ポチポチお付き合いくださいませ♪