我が家の最短散歩コース。隣接する住宅地の裏手に流れる小川沿いの遊歩道です。小川といっても、水があるのは雨期の間だけ。乾期に入って、初夏になると、水がすっかり干上がって、散歩道から数メートル下の涸れた川底が顔を出します。今の時期は少量の水が流れ、小川沿いの草や木が生き生きとして、小さな流れには水鳥が集まってきています。

木々の中には、オーストラリアから運ばれてきたというユーカリの木もあり、なんとな～く空気が清々しく感じられます。残念ながら、コアラはいません（笑）

ちょっと歩くと、小川を渡って隣町のメンローパークに続く小さな橋が架かっています。あまり時間がないときや疲れているときは、この橋を折り返し地点に、ユーカリオイルたっぷりの空気を吸いながら往復の道のりを楽しむだけでも、良い気分転換。リフレッシュします。

この遊歩道を散歩するお楽しみのひとつは、犬のお散歩に遭遇する機会が多いこと！小型、大型、、雑種、超血統書、放牧状態、引き綱状態、（ときには、綱引き状態も！？）、色々な子達がいます。飼い主さんと一対一でデート中の子もいれば、犬のお散歩屋さんと歩く保育園状態の子達もいて、どんな時間帯に出かけていっても、たいてい、何匹かのワンちゃん達と挨拶を交わすことができます。

この遊歩道、親切なことにPet Wasteと銘打たれた、ワンちゃんの落し物入れ袋付きゴミ箱が何箇所かに設置されていて、誰もが使えるようになっています。Pet Wasteカラーに、 緑が選ばれているのは、なるべく景観を損なわないようにという配慮からでしょうか。



使い方マニュアルまで描かれていて、至れり尽くせりではありませんか（笑）？

この日、一番最初にすれ違ったワンちゃんは、つい最近大きな犬に脅かされたために、とっても臆病になってしまったという可愛い中型のワンちゃんでした。飼い主さんとhummingbird が「Hi!」と声をかけ合いながらすれ違う間、ずっと飼い主さんの影に隠れっぱなし。警戒するかのように上目遣いでこちらを盗み見て、少しの音にもびくびくしながら歩いていました。どれほどの恐怖を味わってしまったのでしょう。一日も早く傷が癒えて心から楽しいお散歩ができるようになればいいなぁ、と思いながら散歩を続けました。

十数分後、折り返し地点からの復路で、また同じ子にすれ違いました。人間共が"Hello again! "と声を交わしたら、驚いたことに、今度は尻尾を少し振って、ちょっとだけ匂いを嗅ぎにきてくれました。もう覚えてくれたのかな？


ちょっと緊張気味ですが、本当は愛嬌がありそうな可愛い子でした。

from Palo Alto


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